岸優太くんを担降りしようと思ったときの話②
突然のデビュー発表
2018年1月17日
忘れもしない日。
岸優太くんのデビューを知ったのは、
ヤフーニュースだった。
"ジャニーズ4年ぶりのデビュー!!"
どうせまた噂かデマだろ。って思って見ると、そこにはしっかりと
岸優太の名前があった。
もう崖から蹴落とされたような気持ちだった。
まず初めに考えたのは、
"おめでとう"でも"嬉しい!良かったね"でもなく
"これでもう優太くんのSHOCKを再度見ることはない"っていうこと。
そして、
"どうして3年前のあの夏じゃだめだったんだろう。"
現場にいけば楽しくて、キラキラしていて、
優太くんと一緒に駆け抜けたあの夏。
ここではこのときの心情は詳しく書くつもりはないけれども、それでも、今じゃもう遅いって気持ちがものすごく強かったことは覚えている。
8年間、岸優太くんだけを好きで
岸優太くんしか見えなくて。
他の誰よりも好きで好きでたまらなくて。
1番彼がデビューしたことを喜んであげたいのに、全く喜べない自分に嫌気がさした。
周りがおめでとうと言ってる中
全くそんなことを言えないことが辛かったし苦しかった。
私の岸優太に対する想いを知る友人からは、心配の連絡が来るほどだった。
発表されたその日、どうしても一人でいたくなくて、私は同じ岸担の友人を呼び出した。
唯一の同担の友人だった。
同じ頃(2011年〜)から、岸優太を好きで、唯一岸担で心を開ける友人だった。
お酒を飲みながら、過去のことをたくさん話した。
颯くんの隣にいる岸優太が可愛かった、SHOCKが最高だった、セクバの頃が忘れられない、2015年夏が楽しかった、ジュニアとして頑張る岸くんが本当に好きだった。
そして帰り際、ある約束した。
「長い間、お疲れさま。
ファーストコンサートは連番しようね。
それで私達の役目は終わりだね」
ファーストコンサート連番後、
その友人は本当に岸優太のファンを
辞めてしまった。
King & Princeファーストコンサート
そして迎えたのが8月10日
King & Prince 1st コンサート初日
とにかく初日に入りたかった。
デビューして初めてのコンサート。
その初日に入らなければこの8年間の意味はない。
デビューは未だ受け入れられない。
でも、優太くんの晴れ姿は1番に見たい。
ジュニアのときにやってくれていた曲を見るのは今回が最後で、
クリエやサマステ、Sexy Zoneのバックについていたときの曲をやってくれるかもしれない。過去を振り返ることができるのは、もうこれで最後。だからどうしても見届けたい。
そんな想いをもってコンサートに入った。
だけども、
理想はあっさりと裏切られた。
こんなことを言えば物凄く批判されると思う。
そう思うならファンなんてやめてしまえと言われるのもわかっている。
そして、そんなこと思いたくなかったと自分が1番思っている。
それでも...
"つまらないコンサート"
そう思ってしまった。
聞いたことがない曲、知らない曲。
私が知らないだけでみんなしっている曲なのだろうか?
昔のバックについてた頃の曲はもっとやらないの?
なんでデビューコンサートなのにわけのわからない曲聞かされてるの?
新曲なの?新曲にしては多すぎない?
新曲なんてセカンドコンサートからたくさんできるのに、わざわざファーストコンサートでやる意味ある?
これが真っ先に出てきた正直な感想だ。
私は過去に縛られすぎているのだろうか。
2015年、あんなに楽しかったコンサートを作り上げた6人なのに、あれは幻だったのか。
確かにサマーステーションやハローハルイロも
PrincePrincessも歌ったし、OH!サマーキングもあった。
でも違う。そうじゃない。わたしが見たかったのはそれだけじゃない。
与えられたオリ曲だけをやってほしかったわけじゃない。
わたしが1番見たかったのは、
Mr.King VS Mr.Princeになる前の曲。
例えば、岸優太と高橋海人がクリエでしていた
ビロードの闇だとか、
Sexy Zoneのバックとして活躍していた頃の曲とか、(何なら「ぶつかっちゃうよ」「Ladyダイヤモンド」あたりをやっていてくれたら死ぬほどわいたであろう)
しょうれんで言えば関西時代の曲だとか。
もう誰かのバックにつくことも、
先輩の曲を歌うことも出来なくなってしまう。
だから最後に過去を思い出して、その当時の思い出に浸りたかった私は間違っていたのだろうか。
そして何より納得できなかったのは、
ただ立って歌っているだけ
歩いて歌っているだけ
トロッコに乗って手を振って歌っているだけ
歌いながらメンバーとわちゃわちゃしてふざける
ガシガシ踊ることよりも
ファンサービスの時間があまりにも多いように感じた。
笑顔で手を振る優太くん。
それにキャーキャー叫びながら喜ぶファン。
そもそもクリエとかの公演で、耳を塞ぎたくなるほどの大きい声で叫んでる人いたっけ。
なんてことをぼーっと考えながら、
その姿をみていた。
ただ手を振っている優太くんを見るために、
私は8年間も応援してきたわけじゃない
コンサートが終わったとき、強く思った。
悲しくなった。
SHOCKに出てた頃のあのパフォーマンス力はどこにいったのか、
Sexy Zoneのバックにあれだけつかせてもらっていて、いったい何を学んできたのか。
私はSexy Zoneのファーストコンサートに入ったことがあるが、まだ仲もそこまで良くないグループで、組まれてから時間もそこまで経ってないのに、完成度の高さに驚いた。もうだいぶ前のことだし、正直補正がかかっている部分ももちろんある。
それでも、心の底から楽しかった!!といえるコンサートだった。(賛否両論あるかもしれないが)
ちなみにキンプリのコンサート終了後、どうしても気になってSexy Zoneのファーストコンサートのセットリストを調べたが、
とても好きなセットリストで、本気で羨ましいの一言に尽きる。
一度調べてみてほしい。このセットリストを見たあとに、キンプリのセットリストを振り返ると、もう何も言葉がでなかった。
(情熱→ひらひら→欲望のレイン→アンダルシアに憧れてのあたりとか、かわいい君のことだもの などとにかく羨ましい)
優太くんを好きになって初めて、
コンサートがつまらないと思ってしまった。
せめて、
SHAKEなどの先輩の曲くらいは踊ってほしかった。
当時と同じ振り付けで。
絶対可愛いのに。絶対ファンの人は喜ぶのに。
でも違うのかな。
私は踊っているパフォーマンスを見たかったけれども、他のファンの人たちはキンプリが近くにきて、笑顔で手を振っている姿を見たいのだろうか。
正直これなら、後ろで踊っているジュニアの子たちのほうが頑張っているじゃないかと思ってしまった。
ゴールデンアワーとか、すっっっごく振り付け可愛かったのにもったいないなぁって今でも思う。
いつまでたっても、鮮明に記憶に残っているのはSexy Zoneのバックとして
颯くんの隣でSexy Summerに雪が降るを
ただ楽しくガムシャラに踊る優太くんの姿が忘れられない私は、もうこの中には不要なのかもしれない。
今の現状を受け入れられなくてごめんね。
素直に楽しいと思ってあげられなくてごめんなさい。
ファーストコンサートに入って、
初めて優太くんのファンとして、
限界を感じた。
今までは、"ファンサービスを今日は貰えなかった"とかで、友達に文句を言うことはあった。
でももう、
ファンサービスなんてどうでもいいから、
"すっごくコンサートが楽しかった!!King & Princeになってくれてよかった!!!
優太くん大好き!!!!"
って、頭の中お花畑にして、
ただ純粋に優太くんが大好き!っていって
幸せいっぱいで帰りたかった。
"初めてのキンプリかっこよかった!!"
そんな声も聞いて、
ただ純粋で、過去も何も知らない
何にも縛られない楽しそうなファンの人が羨ましかった。
いっそのこと私も、このときばかりは優太くんの過去を全て忘れられたらどれだけいいのだろうと思った。
私もこのツアーを終えたら、
もう優太くんを追いかけるのをやめようかな。
そんな風に思ってしまった初日だった。
大阪、名古屋、福岡、宮城公演
私は、横アリ大阪名古屋福岡宮城
全ての都市の公演に入った。
初日公演を終えて、次の都市からは何かして変わるかもしれない!!と毎回期待したが、特に何も変わらず。
与えられたオリ曲やシングル、カップリングを踊るのは当たり前として、それ以外ほぼお手振りかおふざけってどうなのよって思いも高まる一方、手を振っているだけの人を見ていても仕方ないので頑張って踊っているジュニアを見ることも増えた。
まぁここまで書くとはっきり書くがそもそも
1曲目のシンデレラガールをサビに入る直前まで座りながら歌うってどうなのかなぁと。
高いお金かけてセットつくってるもんね。
豪華なセットと衣装の作ってもらってるんだもんね。
多少は座りながら歌わないともったいないよね。作った意味ないよね。
でもデビューして1発目の曲で、
気合が入る1曲目を座りながら歌うって
なんか偉くなったねーーって。
そんな目でしか見れなかった。
豪華なセットと衣装でごまかされて
中身が伴ってないコンサート
もうそんな印象のファーストコンサートだった。
それでも優太くんの顔を見れば、好きだと思えたしときめかせてくれたから優太くんはやっぱりすごい。
今まではグループよりも、優太くんだけが好き!!ということが通用していたが、デビューしたことでもうそれが段々苦しくなってきた。
King & Princeを全員好きじゃないとファンとして受け入れてもらえないような気がして、何も楽しめなくて。
だから宮城公演のオーラスを終えた後、
私は担降りを決めた。
もう優太くんのファンを卒業しよう。
優太くんと過ごした8年間にさよならしよう。
私が望んだものを与えてくれる優太くんはもういない。
Endless SHOCKで輝いていた優太くんはもう二度と見ることができない。
そう思った。
でも変わってしまったのは優太くんじゃなく私なんだと思う。
ファンの勝手な期待の虚しさ
私が勝手に優太くんに自分の理想と夢を押し付けていただけ。
ただそれだけだと思う。
デビューしても、やっぱり優太くんがデビューしてよかった!と思わせてくれるコンサートをつくってくれると期待して、ワクワクして。
でも幕が開けたらもうそれは私の理想とも期待とも全く違うステージと、優太くんがいた。
期待なんてしないほうがいいとわかっていたのに、デビューをなかなか受け入れることができない自分が嫌で、最後の望みだったファーストコンサートでせめて、もう一度過去を振り返りたくて。
でもそれすらももうできなくて。
ただただデビューした現実を突きつけられた。
もう優太くんは、ジュニアじゃなければ
昔のような近い距離ではないし、
昔みたいな近いからこそできる対応をしてくれるわけでもない。
だからこそ余計に、
"大きくなったね。成長したね。おめでとう"と自分を納得させるように何度も思ったし、
思えば思うほど寂しくなった。
このファーストコンサートが、岸優太くんのファンを降りようと考える引き金となった。
今まで一度も辞めようとか、考えたことなかったのに。
ファーストコンサートが終わったあと、現場もなかったのもあるが、自分でもびっくりするくらい優太くんへの気持ちがなくなった。
あんなに好きだったのに、ここまで落ち着くかと思うほどときめきもドキドキ感もなくなり、キンプリアイランドが発表されたときも、楽しみよりめんどくさいが勝った。
ファンが勝手に期待して、勝手にがっかりして、勝手に降りる。ファンなんて虚しいものだとこの1年でよく分かった。
でもひとつだけ心残りがあった。
それだけはどうしても見たい。
見てから、きちんと降りよう。
おたくを辞めるのかわからないけど、優太くんからはさよならしよう。
この8年間優太くんに縛られた人生だった。優太くんのことで悩み、泣き、苦しんだこともあった。(まぁいろいろあったんです)
そんな人生とはさよならだ!!!と。
それはまた次回。
今回ファーストコンサートについて、わりとボロカスに書いたがもちろん楽しいと思った人は、それでいいしそれで間違いない。
でも私みたいなひねくれた感想を持つ人だっている。
いつだってどんなときだって、
○○ちゃんは本当に岸優太くんが大好きなんだねって言われてた。
そんな私が初めて担降りを真剣に考えたそんな話。