君の名脇役になりたい。

岸優太くんを9年間応援しています。デビューをきっかけに担降りするか悩んだことを書いたブログです。

ハイタッチ会の地獄。

よくおたくが増えると

コンサートの雰囲気が変わるという。

例えば嵐だと、ファンが増え始めてから

コール&レスポンスをする人が減り

今まであった一体感がなくなったと聞く。

 

私も、King & Princeがデビューして

その違いを感じ取った一人だ。

 

コンサートや舞台、思い当たる場所はたくさんある。

だがその中でも、1番インパクトに残っていることを、あえて残して置こうと思う。

これを読んで、そのような人が減ってくれることを願って。

 

その出来事はKing & Princeのデビューのときに行ったハイタッチイベントで起こった。

 

 

もう思い出すだけで地獄である。

何が地獄って、

ハイタッチ会が始まる前の通路登場で

メンバーが近くの通路に来たときに

猛獣のような勢いでおたくが飛びだしてきたことだ。

この出来事は自担とハイタッチしたことよりも鮮明に覚えてる。身の危険を感じたので。

 

 

①ジュニア時代のハイタッチ文化

 

私は甘かった。

私が知っているハイタッチは完全に平和な時代のときだ。

 

過去の例をあげると2015年のジャニーズ銀座シアタークリエ公演。

ファンが全員座っているということもあるが、それでもあの当時は、

「自担しか興味ないです」

といったおたくが多かったため、仮に自分が通路横だったとしても、隣が違う人の担当だと分かると友達でもないのに協力しあい、

自分は手を出さずに身を引いて、よく譲り合いをしていた。

 

また通路から2席目の人には大抵公演が始まる前に声をかけられ、もし担当が違うならその人が来たときだけ手を出させてほしい。

自担以外の人には一切手を出さないので、という条件のもとで平和にコンサートを楽しんでいたし、ハイタッチに群がるファンもいなかった。

通路横と通路から2席目の人が同担だった場合、2席目の人はおとなしく身を引いていた。

3席目以降に至っては、通路横や2席目の人の担当によるためほとんどハイタッチの権利は無かったに等しい。

(通路横が優しい人なら2回目来たとき、どうぞって言ってくれてたパターンもあるかもしれないが)

 

更に、今の状況からは信じられないかもしれないが

それは神宮寺くんがちょうど私の通路横辺りに立ち止まっていたときに起こった。

 

周りに神宮寺担がおらず誰もハイタッチをしようとしなかったのである。

本人も困った顔をしており、その場で一周ぐるりと周りそれでも誰も手を伸ばしてまでハイタッチしなかったので、

"可哀想だから、誰かしてあげなよ、、、"

と微妙な空気になっていた。

結局後ろの高橋担が手を伸ばしハイタッチしてあげていた。

 

今思い出してもこのときの微妙な空気感と神宮寺くんの困った表情は忘れられないし、思い出すだけで神宮寺くんには悪いが笑ってしまう。

 

だが、これを読んで神宮寺くん可哀想!

というふうには全くならない。

 

今は担当が誰であろうが、おたくが一斉に手を出す状況だが、

あのときはそういう世界だったし、

自担以外はもはやどうでもいいといったファンが多かった。

コンサートでも無駄に自担以外にしゃしゃったり、キャーキャー言ったりしない。

 

他のメンバーより、

自担が1番!!というおたくが多かった。

 

自担がとにかく1番だから、

我が先に我が先にと手を伸ばすおたくは少なく、自担以外は他の担当の子にハイタッチを譲ってあげるということが出来ていた。

 

 

それはなぜかというと、そのときのおたくは諸々の事情を理解しており、

通路横の席を勝ち取った人だけがハイタッチの権利を握っていることを知っていたからだと私は思う。

 

 

上記のこともあり

今回私は通路横を確保してるし、

手を出す権利があるのは通路横の人のみ

もしくは通路横から3席目(スタンディングだから席はないが)くらいの人たちが、

○○くん(自担)が来たら手を伸ばしていいですか?

と許可を取ってから、手を伸ばしてくるだろうと考えていたのである。

 

だがそれは甘かった。死ぬかと思った。

 

②ビビる岩橋玄樹

 

まず私はデビューしたことを受け入れておらず、ハイタッチ会に対してのやる気が全く起きてなかったので、通路登場があるという情報は得ていたものの、

どこの通路に誰が通るという情報を得るのを完全に忘れており、適当に通路横の場所に決めた。

まぁ結果として、優太くんは通らなかったけども、通らなくて本当に良かったと思っている。

 

そのときに通ったのが岩橋玄樹だ。

もはや岩橋くんの記憶しかない。

なぜなら、彼は完全にビビっていたからである。

 

基本私は、優太くんしか興味ないので優太くん以外の誰が通ろうとハイタッチする気はなかったし、来ないとわかった時点で、

手を出すつもりもなかった。というか全く出してない。

それなら本当に自担が好きなファンにハイタッチしてほしかったから。

なんて、本人達が通路登場する前はこんな優しい気持ちが私にもあった。

 

だが本人達が通路登場した瞬間、

そんな優しい気持ちは吹き飛び、ハイタッチしてほしいどころか近寄るなと叫びたかった。

 

もう本当に苦しかった。

スタンディングでぎゅうぎゅうに詰められているのに、お前どこの位置から来たんだよと声に出して言いたくなるレベルで

一気におたくが通路側に押し寄せてきて、

全体重をかけて手を伸ばしてくるので、

私は柵から飛び出そうになった。

係員も必死に柵を押さえてるし、

何より大量の人が私に全体重をかけてくるので

身体が痛いし、足も踏まれてるし、

手に持ってたバッグはグッチャグチャだ。

 

そして、そのとき通路横にいたのが岩橋くんだ。

私が2013年〜2015年のジャニーズ銀座シアタークリエ公演で、記憶してるのはファンに自ら手を伸ばす岩橋くんの姿である。

ファンから手を伸ばすのではなく、

岩橋くんから手を伸ばし、ハイタッチをしていく。

そんな姿だった。

 

だからちょっと衝撃だった。

通路側にいた岩橋くんは、

その大量に手を伸ばすファンの姿を見て

距離を一歩置き、絶対に手が届かない場所にいたからだ。

そして自らも手を伸ばしハイタッチをする行為は決してしなかった。

 

私は手を伸ばさず、ただただファンにぎゅうぎゅうに押されながら、横にいる岩橋くんがこの猛獣のように詰め寄るおたくにどういう対応をするんだろうかと思いながら、見ているとたまたま目が合った。

 

いつものアイドルスマイルではなく、同情するような目で苦笑いをされた。

そして彼はファンに手も振らず去っていった。

 

ファンが手を出しているのに、

触れようと思えばファンに触れられたのに

彼からハイタッチもしなければ、

ファンに近寄りもしない。

自ら離れた位置にいて、決して触れられないのうにしている。

それでも我が先に、我が先にと奥からどんどん詰め寄っていくファン。

 

私は冷静に見ていたのでよく覚えているが、詰め寄っていた人たちは岩橋くんのドン引いた表情に気づかなかったのであろうか。

岩橋くんがファンに近寄らず、離れたところにいることに気づかないのか。

それとも、そんなこと関係なく

"King & Princeの誰か"にとりあえず触れられることができれば何でも良いのだろうか。

なんなら伸びてきた腕に紫色のシュシュをしている人がおり、

私は理解に苦しんだ。

触れるなら誰でもいいのかよと。

(なんならその距離で絶対無理だよと言ってやりたかった)

 

 

ただここで岩橋くんが近寄り、おたくと

ハイタッチをしていれば

確実に私は大量に押し寄せてくるおたくに

余計に押しつぶされていたし

だからこの対応にはかなり助けられたのも事実である。

 

岩橋くんが去れば、こちらに謝りもせず

何事もなかったように戻っていくおたく。

こちらは足を踏まれ、全体重を

一斉にかけられて、ぎゅうぎゅうに押され

めちゃめちゃ痛かったんですけど。

 

そして、もう昔とは状況が違うことを改めて思い知らされた。

もちろんこれは私の付近のことであって

他の通路や場所では普通に触れ合っていたのかもしれないから、もしかしたら他の場所ではものすごくマナーがいいのかもしれない。(決してそんなことはなさそうだが) 

 

正直、岩橋くんから見たおたくの姿は

文化祭のお化け屋敷によくある仕掛けの

壁を突破って手だけが大量に伸びてくる

名前のわからないあれと一緒だ。

もはやそれ以上の気持ち悪さと恐怖である。

 

③コンサートも地獄

 

余談で話すと、2019年のセカンドツアーのことである。

昔からの平野担の友人とコンサートについて話していると、名古屋の会場でその友人は通路登場の席を引き、たまたま運良く平野が通るところだった。

 

私は"よかったじゃん!久々にハイタッチできた?"と聞くと友人は、

"それどころじゃない。平野くんが可哀想だった。"とまさかの言葉が飛び出してきた。

 

詳しくきくと、やはり座席関係なく猛獣のようにおたくが一気に押し寄せていたらしい。

 

"平野くんは、昔自分から手を伸ばしてくれていた。それなのに今回は手すら出してない。なのにおたくがいろんなとこから詰め寄ってきて、肩とか背中とか勝手に触りだしてギャーギャー騒いで泣いて、そこまでして触りたいのか。本人は手を伸ばしてすらいないのに。あんなものは触れたうちに入らないのに。平野くんが可哀想だ"

 

と。これを聞いたときに私はハイタッチ会のことを思い出した。

私は基本優太くんが他の人にファンサしてる姿やハイタッチする姿は目に入れないようにしているので、名古屋のときも通路登場ではモニターを見ずぼーっとしていたため、優太くんの状況は知らないが、こういう話を聞くと優太くんもきっとそうなのだろうなと思う。

 

④好きな気持ちがあれば皆一緒なのか

今はコロナでしばらくハイタッチなどできる状況はしばらく無くなってしまう。

でももうそれで良い気がしている。

 

こんなことを書けば叩かれるのかもしれないが、

やはりデビューしてファンが増えたことで今まであったコンサートの雰囲気が変わってしまったことは否めないし、

それはどうしようもないことだとわかっている。

 

でも新しいファンも昔のファンも

好きな気持ちがあれば一緒だと言う言葉だけは

絶対に違う。

 

先輩のバックについていたころや

シアタークリエ、EX公演

SHOCKやワールド系舞台等

そのときの空気感や雰囲気、ファンのマナーやアイドルとの関係性を作り上げてきたのはそのときからのファンだけだ。

 

ハイタッチの出来事一つでここまで変わってしまった。

メンバーが近くに来たらテンションがあがるのも、詰め寄りたくなるのも、触れたくなるのもわかる。

でも、真ん中の位置にいて移動しなければ触れられないなら、

わざわざ移動しようと思うのか?

 

ハイタッチっていうのは

向こうから触っていいよと手を伸ばし、

こちらも確実に触れられる位置にいて

触れ合うことをハイタッチという。

向こうが手を伸ばしてすらいないのに、

こっちが勝手に触ったものはハイタッチとは言わないと思っている。

 

あのハイタッチ会でぎゅうぎゅうに押してきたあの人たちと好きな気持ちが一緒だといわれたら、こちらとしてはたまったものではない。

 

ハイタッチの文化なんて

昔はおたくが今ほど多くなかったからたくさんできて良かったのであって、

もうめんどくさいからしばらくはいらないかな

と思う今日この頃。

 

(ちなみにイベントが終わったあとのハイタッチ会は優太くんとしかハイタッチしてないので、ほかのメンバーの記憶が一切ない)

 

 

おわり。